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  • 執筆者の写真学習塾 NEVOS

今の学年の学力が低いって本当!?

更新日:7月17日

現在、夏期講習に向けて面談中です!



 

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さて今日は面談中に興味深い話を聞いたのでその話をしたいと思います。



どうやら


「今年の中3生は例年に比べ学力レベルが低い」


と一部で囁かれているようです。


面談中、僕は「「それは噂の類」で気にする必要はありません」と伝えました。

実際そのようなことを気にしても生徒たちに良い影響があるわけではありませんので💦


ですが調べていくと、もしかするとこれは考える余地があるのではないかと思えてきました。



この問題は証明が難しいです。本当は大量のデータが必要だからです。

また噂の出所がわからないので何を根拠に言っているのかがわからないのです💦


ですので僕が持ち得ているデータと情報で話していきたいです。



例えば下の画像は今年の御幸山中学校の1学期中間テストの結果です。



450点以上は1名しかおりません。統計上ヒストグラムが2つ山になっているのは授業に置いていかれている生徒がかなりいて二極化が進んでいることを表しているのでしょう。




次に昨年度の同テストの結果を見てみましょう。



こちらを見ると山は1つであり、全体的に満遍なく生徒がいます。

これは「単峰分布」と呼ばれる基本的に問題の少ない形をしています。



確かにこれを比較すると今年の生徒は全体的にレベルの低い生徒が増えているのが見えます。

以下にAIの考察も載せます。



AIによる分析

今年と昨年の得点分布を比較して学力の推移を考察すると、以下の点が挙げられます:


1. 上位層の減少

- 450-499点と400-449点の得点範囲で、今年は大幅に学生数が減少しています。特に400-449点の範囲では19人の減少があります。これは上位層の成績が低下していることを示しています。


2. 中間層の増加

- 300-349点、250-299点、200-249点の得点範囲で、今年は昨年よりも多くの学生がいます。特に300-349点の範囲で14人の増加があります。これは中間層の成績が向上していることを示しています。


3. 下位層の変動

- 0-99点の得点範囲では、今年は13人の増加が見られます。これは最も低い得点層の学生が増加していることを示しており、一部の学生が著しく低い成績を取っている可能性があります。


4. 平均点と最高点の違い

- 昨年の平均点は333.0点、最高点は480点であったのに対し、今年の平均点は269.7点、最高点は461点となっています。これは全体的な成績の低下を示しています。


まとめ

- 上位層の減少と中間層の増加が顕著であり、全体的に成績のバラつきが少なくなり、中間層に集約される傾向が見られます。

- ただし、下位層の増加も見られ、一部の学生の学力が大幅に低下している可能性があります

- 平均点の大幅な低下は、全体的な学力の低下を示唆しています


これらのデータから、全体としては学力が中間層に集中する一方で、上位層の成績が低下し、下位層も増加しているため、総合的な学力向上のためには、特に上位層と下位層の学生に対するサポートが必要であると考えられます。




AIによる分析においても学力の低下が示唆されています。

しかし、これは以下の点を考慮しなければなりません。



1)単純にテストが難しいことによる平均点の低下

2)学校側の授業の仕方に要因がある




1)ここまでのグラフでは、全体的に今年の方が点数が低いです。可能性として今年のテストが難しいことが挙げられます。その場合、例えば昨年の生徒が今年のテストを解いたとしても平均は下がるため、学力が低下しているとは必ずしも言えません。



2)今回問題提起をしてくださったお母様は今年の生徒は「学業面における脳の質」が全体的に低いのではないかと心配されていたのだと思います。

しかしそのようなことは確率的には低いでしょう。


とすれば「学校側の授業に要因」があり、そこで昨年までの授業であればついていけるであろ生徒が振るい落とされている、ということは現実的にありえると思います。


これは仮説であり根拠は薄いですが、現場でリアルに感じることです。

例えば数学では高校数学で学習する内容を授業中に取り入れています。 (√2が無理数であることの証明・たすき掛けなど)


確かに高校数学を取り入れることで通常、中学生が考えないような問題を考えさせることができます。

しかし、大多数の生徒が理解できないことを授業で取り入れることで大多数の生徒を置きざりにするトップアップの方針は、公立中学校には合っていないように感じてしまいます。また授業内で教える情報が多くなればなるほど、何が重要で本当に必要なのかがわからなくなってしまいます。この点も考えさせる点ですね。


ただこれは先生の指導方針であり教育論ですので、この点だけで悪いと断じることはできません。





結論

これらの点を総合して「うわさ」に対して以下のような要因が考えられます。



・単純にテストが難しくて点数が低くなっている。


・授業についていけていない生徒が昨年度よりも増えており全体的な点数が下がっている。

これによって後天的に学力レベルが下がってきている可能性がある


・本当に昨年度よりも学力のレベルが元々低い

これは普通に考えれば可能性は低い



まあ最初にお伝えしたとおり、御幸山中学校で「学力のレベル」がこの年だけ低いとしても、それが分かっても個人レベルでどうこうすることはできません。

考えてもキリがない問題なので皆さんは気にせず自分にできることを最大限努めていくことが大事でしょう!


皆さんが思われたことありましたらコメントお待ちしております☺️







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